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06.2014
ばんせい証券損失マネー2.6億!厚生年金基金加入者・元加入者の方は確認を!
by かすや法務行政書士事務所
こんにちは。選択制確定拠出年金(選択制401K・選択制DC)導入サポート専門、かすや法務行政書士事務所「マネーの小箱」へのご訪問誠にありがとうございます。
今日は新聞報道から抜粋します。
ばんせい証券:損失2.6億円客に移す 監視委処分勧告へ
この事件をみて「またか」と思われた方も多いと思いますが、あの「AIJ投資顧問事件」と同様、今回の事件も、一般投資家とともに、またもや「厚生年金基金」が被害を被っています。
現在、あいついで解散が進められている「厚生年金基金」ですが、その背景には、今年4月、積立不足の基金に対し、解散を促す「改正厚生年金保険法」が施行されたことで、今後5年間「特例解散」による負担の軽減が認められたことに起因します。
厚生年金基金の簡易図をつくってみました。厚生年金基金は、厚生年金保険の一部を国に代わって運用する「代行部分」という特徴があります。
では、「厚生年金基金」が解散されると加入者にはどんな不利益があるのでしょうか。
結論からいいますと、「厚生年金」の代行部分は「国」が引き継いでくれますので、解散したとしても、年金は支払われます。
問題なのは「企業独自の上乗せ」の部分です。解散した場合でも「残余財産」があれば、分配は可能ですが、多くの基金は「積立不足」で解散されると考えられるので、年金受給額は「最初から基金に加入していなかった」という深刻な状態になってしまいます。
厚生年金基金のある会社に現在お勤めであったり、過去にお勤めだった場合は、ご自身の年金について確認しておかれることを強くおすすめいたします。