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02.2016
三井住友銀行、従業員向けに選択制確定拠出年金制度を4月から導入!
by かすや法務行政書士事務所
2016年2月24日(水)マイナビニュースで、選択制確定拠出年金(選択制401K)の導入ニュースが大きく取り上げられています。
導入するのは、三井住友銀行。
記事によると、2016年4月1日から、従業員約2万7,000人を対象に「選択制の確定拠出年金制度(DC)」を導入するそうです。
三井住友銀行が導入する選択制確定拠出年金(選択制401K)の大きな特徴は、、毎月の給与を原資として新設される「ライフデザイン給付金」(2万7,500円)をDCの掛金にするか、給与と併せて受け取るかを、従業員が選択可能な制度であることです。
全額給与で受け取りたい人は、給与で今まで通り受け取ればいいし、国の税制優遇メリットを最大限に活用して、現役の内に少しでも資産を形成したい従業員は、この確定拠出年金制度を「選択」できるというのが単なる企業型確定拠出年金(DC)と大きな違いです。
企業にとっても三井住友銀行の場合、従業員約2万7,000人分の毎月の給与を原資とするため、この制度導入のために新たな資金を準備する必要がありません。しかも企業側の社会保険料負担の軽減を考えれば、経費削減として計り知れないメリットが見込めます。
また「役員」もできる制度であるため、高給取りの役員さんは毎月桁違いの税金をお支払いになっているため、税制優遇が受けられるこの選択制確定拠出年金(選択制401K)には必ず加入されていると思われます(笑)。
今回の「三井住友銀行」という大手が導入するという話は、中小企業の事業者からすると関係のないお話のように感じられるかもしれませんが、そんなことは全くありません。
むしろ、大企業以上に経費の増加等で大変な中小企業こそ、この制度はお勧めです。
従業員数が50名以下の中小企業などは選択制確定拠出年金を導入するにしても、比較的簡単に導入することが可能です。
また選択制確定拠出年金の制度のみ導入し、最初の内は、役員のみ加入するということも「選択制」だからこそ可能になります。
「やりたい人だけができる」、そして「やった人だけ得をする」、簡単に言えば、「選択制確定拠出年金(選択制401K)」はそんな制度です。