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09.2014
農業生産法人を視野に「農業法人設立」④~電子定款・法人印、削れるマネーはとことん削る~
by かすや法務行政書士事務所
こんにちは。選択制確定拠出年金(選択制401K・選択制DC)導入サポート専門、かすや法務行政書士事務所「マネーの小箱」へのご訪問誠にありがとうございます。
今日は、法人設立の費用をどこで削れるかという点について記載します。
例えば株式会社で農業法人を設立する際、紙の定款の場合、印紙代4万円はかかります。この4万円の印紙代は電子定款なら0円なのでお得ですよという内容は、インターネットを見渡せば会社設立専門サイトがたくさんでてきます。
ところが、ほとんどの専門サイトでも記載されているように、「ご自身で電子定款を作成するためには、印紙代4万円以上に「お金」と「手間」がかかるのです。だから、ご依頼いただいた方がお得ですよと謳うのです。今や顧問契約を条件に設立報酬0円というサイトまで登場。
では実際にご自身ですべてなさる場合、どれくらい費用がかかるのかというと、
市役所等で住基カードを申請(500円)し、各市町村に対応するICカードリーダー(価格帯はメーカー等で様々ですが約3,000円)を購入します。
次に、定款をPDFに返還するためのアドビのアクロバットをどうするかですが、これが高額(Adobe Acrobat 11 Standard Windows版 で約30,000円・Adobe Acrobat 11 Pro Windows版 で約50,000円)なので、専門家に依頼した方が、手間を考えてもお安いですよとなるわけです。
もし、ご自身の定款に自信があって、専門家のチェックなんか不要!という場合なら、アドビが1か月間無料で提供している体験版で電子定款を作成することは可能です。
しかし、お試し期間が切れると、読み取り専用のアクロバット・リーダーも再インストールしないと、今まで普通に見ていたPDFの添付ファイルが開けなくなりますのでご注意ください。
以上、印紙代節約に電子定款が有効であることは記載しましたが、あと予算的に削れるのは、「法人印」。
もちろん、1本何万円もする完全オーダーメイドの手掘りの印鑑が悪いわけではなく、余裕があれば、高価な法人印をおつくりになってもよいと思います。
しかし、会社設立当初は運転資金に1円でも多く回したいのが実情ではないでしょうか。そんな場合、インターネットで検索すれば、法人印・銀行印・社印の3本セットで驚くほど安価に作成してもらえます。アマゾンや楽天市場で参考にされるとだいたいの相場がわかります。
法人は設立した後が大切。定款の作成にしても、農業法人の場合、農業生産法人を視野に入れるかどうかで定款内容は変わってきますし、株式会社ではじめるのか、合同会社ではじめるのか、農事組合法人ではじめるのかも考えないといけません。また、決算期をいつにしておけば、一番法人にとってメリットがあるのか等を考えておかないと、こんなはずでは・・・ということになりかねません。
以上、4回にわけて記載してきましたが、農業分野に本気で取り組むための法人設立のサポートに関するお問い合わせは、どんなささいなことでもお気軽にお申し付けください。
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